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  講演「緊急避難と日頃の精進」

2005.07.27 第16回日本救急医学会指導医セミナー
山口県長門市湯本温泉大谷山荘コンベンションホール芙蓉

2005/7/27 講演「緊急避難と日頃の精進」(66分) mp3/30.6MB
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   さて、本日のテーマは「緊急避難と日頃の精進」ということでありますが、仏教者の立場から言わせていただきますと、日頃の精進と信仰は深い関係がございます。そこでまず、信仰の意味についてちょっとお話しを聞いていただこうと思います。
 そもそも信仰が何のために必要なのかということでございます。昔からお説教と言えば、もう怒られることと理解されがちでございます。なにか小難しいことを言われて、へきへき致すわけでございますけれども、信仰は人を叱るためにあるのではないのであります。
 お説教に登場する二つの有名なお話しがございます。昔、ある信心深いおばあさんがいらっしゃいました。朝起きれば「南無阿弥陀仏」、また食事をすれば「南無阿弥陀仏」、今日も元気で働かしていただけると言っては「南無阿弥陀仏」と、常に念仏を欠かしたことが無いおばあさんがいらっしゃいました。人と会っても「南無阿弥陀仏」、犬を見ては「南無阿弥陀仏」と、感謝の一念でございます。そのおばあさんがとうとう亡くなられまして、手車に山と積んだそのお念仏を引いて閻魔さまの前に行かれます。
 閻魔さまは、あの世の入り口に座られて地獄行きか、また極楽行きかを決めて下さるわけでございます。
おばあさんは、これだけのお念仏をあげたんだから極楽行きは間違いないだろうと胸をはって閻魔さまの前に行かれます。それを見た閻魔さまが、やおら息をふうっとそのお念仏の山に吹きかけられます。どうしたことか、そのおばあさんが手車に積んでいらっしゃったお念仏の山が、紙のようにひらひらと舞い上がって消えてしまったのであります。そして、閻魔さんはおばあさんにこう言いました。「どうだ、お前のお念仏はこれほどまでに軽いものであったんだよ」というふうに言われます。
 ところが、ふと車の荷台を見てみますとお念仏が二つだけ残っておりました。閻魔さんはその二つの念仏を首を傾げながら傍らの鏡でそれを見てみられます。その鏡は、過去を見ることができる鏡でございます。そうしますと一つのお念仏は雷が鳴ったときに、思わずおばあさんが「くわばら、くわばら、ナンマンダ」と言って唱えたものでございました。もう一つはといいますと〜(66
分)


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2005/7/27 第16回日本救急医学会指導医セミナー
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