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  講演「環境と自然災害への心がけ」
The Environment and Preparation for Natural Disasters

2005.10.25 フィリピン大学講演
SERCA Hall, University of the Philippines, Los Banos, Laguna, Philippines

2005/10/25 講演「環境と自然災害への心がけ」 フィリピン大学講演(56分) mp3/25.9MB
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   緊急出動の場合、日本赤十字社は、超急性期から急性期に至る期間を二週間と決めております。結果的には、二週間延長して四週間になりましたが、こうした期間の設定が必要になります。またボランティア医師団では、地元の医療機関が回復する時期を「引け時」と設定しているようですが、慣れていない医療機関が派遣する場合には、こうした間違いが起きる。これも地元医師会に正確な情報を伝え、その医師会に権限を与えて医療を均等に配分し、地元の医療体制が整った時点で救急医療の終了を決める。ただ派遣するだけではなく、「引け時」を見極めることも重要になってくる。神戸と新潟の二つの地震災害は、まったく異なった教訓を残してくれたことになります。
 さて、以上述べましたのが、災害時のシステムとしての対応でありますが、ここからは、個人の心のありように移ります。人は、それぞれの信仰を持っております。そもそも信仰が何の為に必要なのか。改めて考えてみたいと思います。みなさんの多くは、キリスト教徒でありましょうが、いかなる宗教であれ、最終的には「心の有り様」であります。愛を注ぐにしろ、慈悲を施すにせよ、その人の心の中にある。
 仏教に登場する二つの有名なお話がございます。
 昔、ある信心深いお婆さんがおられた。朝、起きれば「南無阿弥陀仏」、この「南無阿弥陀仏」と言うのは、キリスト教の「アーメン」と同じでありますが、食事をすれば「アーメン」、今日も元気で働かせて戴けると言っては、「アーメン」と、お念仏を欠かしたことがございません。人と会っても「南無阿弥陀仏」、犬を見ては「南無阿弥陀仏」と、感謝の一念であります。
 そのお婆さんが、亡くなられた。人が死にますと、その魂は、すぐには極楽へは行けません。閻魔大王と言う裁判官が、あの世の入り口に座っております。悪いことをした人は、地獄へ、良い行いをした人には極楽へと判定を致します。そのお婆さんは、沢山「南無阿弥陀仏」を唱えてきましたから絶対に極楽へ行かせてもらえると自信たっぷりであります。山と積んだお念仏を乗せた車を引いて、閻魔さまの前に参ります。お婆さんは、これだけお念仏をあげたのだから、極楽行は間違いなかろうと疑いません。
 ところが閻魔さまが、息を「ふーっ」とお念仏の山に吹きかけますと、どうしたことか、お念仏が紙のようにヒラヒラと舞い上がって消えてしまったのです。
(56分)




講演「環境と自然災害への心がけ」 フィリピン大学ロス・バニョス校SERCA HALL
 
   
   
   
   
   
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2005.10.25 フィリピン大学講演
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