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  講演「和ごころが医療を変える」

2006.04.23 国際和合医療協会主催 国際和合医療フォーラム2006基調講演
東京ビックサイト・タイム24ビル2階
2006/4/23 講演「和ごころが医療を変える」 東京ビックサイト・タイム24ビル2階 (53分) mp3/24.6MB
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   〜空海、弘法大師、お大師さまは生命は六大から成るというふうに教えておられます。地水火風空そして識でございます。この識こそがお大師さまの教えの真髄を成すものであるというふうに私は考えています。ではこの識というのは何でしょう。地水火風空の五つの要素はいづれも物質でございます。識は物質以外のもの。そうゆうふうに考えれば分かりやすいんじゃないかと思います。厳密に言いますとこれも物質かもしれません。私たちの目に見えない未知の物質によってこの識が出来ているのかも知れないのであります。私はそれが霊なのであるんではないかというふうにも考えております。
 いきなりこの霊といっても理解してもらえないかもしれませんけれども、しかし私たちは目に見えている形ある存在とともにあるだけではなくって、同時に見えない存在とともにあるわけであります。むしろこの目に見えない部分のほうが大きいかも知れません。
 例えば、人の気持ちというものは目には見えません。また、人の祈りとか思いも目には見えません。それらの気持ち、祈り、思いといったようなものは私たちの目には見えませんけれども、私たちの生活の中で大きな部分を占めているのであります。
 私たちは日常何気なく「おかげさまで」というような言葉を使っておりますけれども、具体的に相手に助けてもらっているわけでもないのに元気に暮らしていることに対する感謝の気持ちを込めて「おかげさまで」というふうに言っているわけであります。その深層心理には神や仏に対する気持ちがございます。そうした神仏に対する敬謙な気持ち、あるいは大自然に対する畏敬の気持ちなんかも目に見えないこの識の中に含まれるのではないかというふうに思います。
 今、脳科学では意識というものを生み出す脳の働きが研究されているわけでありますけれども、それはDNAも含めた物の働きだという捉えかたでございます。こころの本性が意識にあるなら、こころもまた物であると科学はこうゆうふうに解こうとしているわけであります。私はお大師さまが遠い昔この識という存在を捉えられ、生命を構成する要素であるというふうに考えられたことに驚嘆したします。そしてお大師さまはこの識こそがこころの本体であって、原動力であるというふうに考えられたんだというふうに思うのであります。
 昨今の医療、医師への不信感、といったようなものはこの社会病理の現れの一つでもございます。そしてその不信感がまたひとりひとりのこころの病を作ってしまうという悪循環が生じているんじゃないかなというふうに私は危惧しているわけであります。私は今、お大師さまの教えを紐解きながら、現代日本の社会の病理を治すための処方箋を祈りと共に真剣に考えております。
 病気で苦しむ人を救うには厳しい心身の手練が欠かせません。現代の日本社会に欠けているのは、この点であるというふうに私は考えているわけであります。人々を苦しみや悲しみから救って、人々に平安をもたらすためには自らが厳しい手練をしなければならないのであります。私は世界平和と安寧を願って日々厳しい護摩行を勤めておるわけでございますけれども、なぜそんな苦しい行をするのかというふうによく聞かれますけれども、そうしなければ世界平和や人々に安寧をもたらすという大欲を実現することができないというふうに考えているからであります。(53分)



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