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  講演「救国論」

2006.05.15 講演「救国論」 尊友同士会勉強会 九段会館「孔雀の間」
2006/5/15 講演「救国論」 九段会館「孔雀の間」 (53分) mp3/24.5MB
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   私は毎月、「池口恵観の救国論」と題しまして後援者の皆さんとか、支持者の皆様方に日本再生には日本人が伝統的な精神とか、美徳といったものを取り戻すことが欠かせないんだということを力説させていただいているようなわけでございます。
 私たちはともすれば目に見えているものがすべてであるというふうに考えがちでありますけれども、私は目に見えているのは真実の10%にも満たないで、残りの目に見えない90%以上に私たち人間は左右されておるんじゃないかなというふうに考えているわけであります。この目に見えない部分というのは人知を超えた存在に対する敬謙な気持ち、他の動植物、自然に対する優しい思いやりのこころ、またご先祖さまに対する感謝の気持ち、親兄弟、隣人、友人に対する敬慕の気持ち、祖国、郷土に対する愛情など、金では買えない、またものには変えられないこころや気持ちのことであります。
 戦後日本が高度経済成長を達成しまして金やものが溢れる飽食の社会を実現したというのは、この目に見える10%足らずの世界の出来事に過ぎないのであります。古来、日本人が持ってきました人知を超えた存在にたいする敬謙な気持ちを象徴的に表す考え方が天の思想であります。
 このお天道さまが見ていらっしゃるから悪いことは出来ないという考え方も、この天の思想から派生したものであります。天の思想は東洋文化の根源であるというふうに言われたのは陽明学者の安岡正篤さんでございます。安岡さんは東洋思想において、「天は無限であり、変化であり、創造であり、偉大なる生である」、そうゆうふうにされましてさらに、「天は深い理であり、厳粛な法であり、これに拠らなければ人間が存立し、進歩することもできない道である」とゆうふうに説いていらっしゃいます。
 この安岡流天の思想は、大宇宙大生命体である大日如来がすべての生命の元であって、すべての生命には仏のこころが備わっておるんだという空海、弘法大師、お大師さまの基本的な教えとみごとに通底しております。
 人は天と一体であるということ。人のこころには仏さまが宿っておるということを多少なりとも感得するば、人はおいそれと悪いことはできないはずであります。
 戦後の日本人から見事に欠落しているのが国に対する愛と誇り、伝統精神に対する帰心であります。私は、それこそが国の基(もとい)、国家の根幹をかたち創るものであるというふうに確信するのであります。明治の人たちが和魂に絶対の自信を持っておられたのは、明治時代、江戸時代の教育が立派であったからであると思います。そのことは幕末の欧米使節団が羽織、袴、草履履きに二本差しの前近代的なちょんまげ姿で、英語が話せなかったにもかかわらず、その堂々とした立ち居振る舞いで、応対したアメリカの高官たちを感動させたというエピソード一つをとってみましても十分わかるのであります。
 江戸時代の教育機関といいますと、藩校、寺子屋でありますけれども、私が興味深く思いますのは寺子屋で四書五経の素読が重視されておったということであります。
(53分)


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