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  3つの祝賀会・池口恵観大僧正挨拶

2006.12.19 最福寺法主池口恵観・傳燈大阿闍梨大僧正昇補・添護摩壱千万枚焼供達成・古希迎寿
3つの祝賀会 城山観光ホテル・エメラルドホール(鹿児島市)
2006/12/19 3つの祝賀会・池口恵観大僧正挨拶 城山観光ホテル・エメラルドホール (21分) mp3/9.83MB
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   11月の15日に私は70歳になりまして、古希を迎えたわけでございます。この年に高野山真言宗から大僧正に昇補していただきました。また、平成元年から焚き続けてきた護摩木が、数えてみたら一千万枚を超えとったということで、お祝いをいっしょにしたらということで、こういうことになりました。振り返ってみますと、私は行者の家系に生まれまして、母の胎内にあるときから両親の、行者の奮闘を受けてきました私にとりまして、お大師さまの教えを奉じて「行」に生きるということは、天命であったような気がいたします。
 この70年、一心に仏を崇めて印を結んで真言を唱えて仏道を歩んでまいりました。しかし、古希を迎えてみまして振り返ってみますとまだ道は遠いということを覚えるばかりでございます。
 これからも背暗光明のこころを持って、明るさに向かって一歩、一歩前に進んで衆生救済、世界平和の実現に努めていくことが、私の使命であるというふうに改めて気持ちを引き締めているところでございます。
 今まで永遠の仏法を守り、これを高める使徒の一人として日々、お大師さまから教えていただいた護摩行を一生懸命努めましてやってまいりました。結果として一千万本、皆様方から祈願を頼まれた護摩木が、添護摩木といいますが、これが一千万枚に達しておったというわけでございます。また、平成元年に百日間にわたって修行しました百万枚護摩行にいたしましても、また百八回を目指して修行しておりますところの八千枚護摩行にいたしましても、「行」そのものが目的であるのではなくって、あくまでも仏道精進とともに衆生救済、世界平和を祈ってのことでございます。
 私は、仏教者の立場から医療の分野にも関わっておりますけれども、人の病を治すことは、仏道を歩むものの努めであるというふうにお大師さまは教えて下さっております。こころ病むものを癒すということは、私たちの役目であるわけでございます。
 こころとは、この世にある生命の源である麗の世界でございます。現代文明の中で、置き去りにされがちなこの麗のことをきちんと教えの中で伝えていかなければいけないというふうに私は常に思っております。
 それは、目に見えないこころを涵養することでもあるんだというふうに私は信じているわけでございます。世界各地で悲惨な戦争の犠牲になられた殉難者を慰霊するために、私が長年にわたって世界各地を巡礼して周っておりますのも、世界中の人々にこの生命の本質を知っていただいて、その尊厳を大切にしながら生きていただくことこそが、世界の真の平和と繁栄の礎になるという思いからであるわけでございます。
 今、私たちのこの国は荒れに荒れてきております。神仏に対する尊崇の念、また大自然に対する畏敬の念といった目に見えないものに対する敬謙な気持ちとか、日本社会の底流に流れるところの誠実な地下水であるところの伝統精神とか道徳、また美徳といったものなんかを日本人がしっかりと取り戻していかなければ、自信に満ちた誇り高い美しい日本は帰ってこないのであります。
 私は、その日本復興の基になるのが高野山ではないかなというふうに考えているのであります。今年は、お大師さんが唐の長安から密教を持ち帰ってこられてから、ちょうど千二百年になる年でございます。また、来年はお大師さまが真言宗を興されてから千二百年という、これまた記念すべき年であるわけでございます
 私が高野山の大僧正として人々のために何が出来るかと真剣に考えておりました時に、私の耳に「今こそ、お大師さまの手足となって衆生救済に邁進し、世のため人のために生きようと、ガンバレ」と、こういうような声が聞えてまいったのであります。(21分)


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最福寺法主池口恵観・傳燈大阿闍梨大僧正昇補・添護摩壱千万枚焼供達成・古希迎寿
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