恵観塾  京 都 2010年  Ekanjuku 2010 Kyoto - Bodaishinron            HOME   
 
菩提心論

 
 
2010/3/23 
 
池 口 会
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
山口良治伏見工業高等学校ラグビー部総監督
第二講話 菩提心論1回目 
菩提は悟りを意味
サンスクリット語のボーディ
大いなる悟りの事
子供用の護摩行
因果応報
お大師さま唐に渡る
出会いの不思議

青龍寺
恵果阿闍梨
秘蔵宝鑰
生命本来の姿
母の超能力
   菩提というのは悟りを意味するサンスクリット語のボーディからきている言葉からきているのでございます。悟りというのは、お釈迦さまが生命の真理を知った大いなる悟りの事でございます。
 私が小さい時に父が編み出してくれた、子供用の護摩行が今日の私の出発点でありましたように、私のお話しが、皆様方のこころに種になってまかれて、また育っていくことを願っているわけであります。
 私たち人生はこの生命という種が、この世という畑にまかれて芽を出して、そしてそれが育って花が咲いて、実がなって、やがてそれが涸れて土に帰るというサイクルとよく似ているわけであります。
 どのような種なのか、御仏の教えでは因果応報、前世の行いによって種の中身ができるんだ、というふうにされております。
 出会いの不思議を申しましたけれども、お大師さまが現在に生きる私たちに指針を示してくださる真言密教の教えは、わずか数ヶ月の出会いによってもたらされたものであったわけでございます。お大師さまは初めて密教の根本経典でありますところの大日経に出会われまして、そしてこれを読んでいかれるけれども分からないことがいっぱい出てきます。
 日本では誰にも教えを請う事ができない、というふうにこれを尋ね歩いて知られたお大師さまは唐に渡っていかれるわけです。そして長い困難な旅を経て、ようやく長安の青龍寺を訪ねられて、恵果和尚とお会いになりました。このときこの恵果和尚がまもなく入滅されるというようなことはお大師さんもお分かりにならなかったんだろうと思います。
 しかし、この恵果阿闍梨はきっと分かっていらっしゃたんじゃないかなと思います。そして東の国から海を渡ってやってくる青年が、密教の教えを託すにたる人物であるということ、また中国では密教がまもなく排斥されるようになるだろうということも承知していらっしゃって、密教のすべてを短い時間でお大師さまにすべて教えられたのでございます。それから1200年、密教の教えはぶれることなく日本で開花していったのであります。
 湛然清浄なること猶し満月の光、虚空に遍じて分別するところなきが如し〜これはお大師さまが秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)の第10巻に書いていらっしゃる言葉なんです。本来のこころというのは、まさにこのような朝の爽やかな気分のようなものである。
 瞬間的に感じられるこの本心こそが、生命本来の姿であるわけであります。
 私の母は平成4年の12月6日に86歳で亡くなりました。今では伝説のように語り継がれておりますけれども、この母の超能力はまさに一身に祈り続けた結果得られたものであると思います。私がものごころついたときにはもう母は12時に起きて、それから朝6時まで仏さまの前で行をしておりました。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/3/23 池口会(京都) 第二講話 菩提心論 1回目(64分) mp3/29.4MB
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2010/4/21 
恵 観 塾 
ホテルグランヴィア京都
訪朝報告 佐々木道博様
訪朝報告 浅野寿夫様
訪朝報告 梅原 功様
第二講話 菩提心論 2回目
恵観法主訪朝感想
自利利他の教え
悟りの世界
大欲の教え
欲望を肯定
究極の生命の故郷
勝義
生きる根源として欲望がある
全体を観なければ観たということにならない
菩薩のこころを学ぶ
有空中の三門
   菩提心というのは求めるこころです。私たちは毎日、毎日何かを求めて生きているわけであります。しかし、その求めるこころを間違えますと生きていく道に迷ってしまうことになります。行けとし、行けるものは皆この求めるこころで成長して、進化してきた訳でございます。
 他をいかして、自らをいかすことができるようになりますと、この世に生まれてきた喜びは大きなものになるよというふうにお大師さまは、自利利他の教えを説かれたのでございます。行き着くところは自分も人も皆同じ満ちたこころの世界でございます。その悟りの世界を、実は誰もが求めている訳であります。
 欲というのは、求めるこころから始まるものであります。あたりまえのことでありますけれども、思うことを実行に写していくということがなかなか難しいものでございます。考えているだけでは、何も無いのと同じことであるよ、というふうにお大師さまは言っておられます。
 求めるこころについて、お大師さまは説いていらっしゃいます。菩提を求めるものは、菩提心を発して菩提の行を修す、政財界で活躍した偉人たちはそれぞれに行をしました。しかし、その成果はこの世のもの、あくまでも目に見える物質的なものになります。そこからさらなる大きな世界を得たいとなりますと、悟りの世界しかないわけであります。こころの奥底から満ち足りた世界、安心の世界こそが究極の生命の故郷であるわけであります.
 菩提心が重視されるのは欲望を肯定しているということであります。ここに大欲(たいよく)の教えがございます。求めるこころとは生きる力であります。だからこそ、その求める欲を「勝義」(しょうぎ)とする戒めとするのであります。求めるこころのあり方こそが、生きる道を定めるものでございます。自分だけのことを考えている欲望は小さな欲であって、ゆがんだ欲になりかねないものであります。そうではないんだ、生きる根源として欲望があるんだから、これを人のために使って大きな欲としなさい。そういうのが密教の根本的な教えであるわけでございます。この欲望を生かすには、菩薩のこころを学ぶようにしなさい、というふうに説いていらっしゃいます。菩薩はいつも衆生のことを考えて、衆生のために尽くしていきます。私たち人間も、本来は仏であり菩薩であるのであります。仏教では三つの言葉でものを見ることを表しております。有(う)ものには違いがあるということであります。これは個性ということを表しております、一つのものをほかのものと分けている差ということでもございます。空(くう)平等観、いっさいの生命は皆同じものであります。中(ちゅう)統一観、すべては全体を観なければ観たということにならないという教えでございます。お寺に入る門をさんもんと言っておりますね。これは山の門ではないんです。山の門と書くんだろうとほとんどの人が思っていらっしゃると思います。これは今言った有空中(うくうちゅう)の三門であるわけであります。お寺に入るときには三つの一つだけに執着してはいけない。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)

2010/4/21 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 2回目(59分) mp3/27.0MB
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2010/5/24
恵 観 塾 
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
兵庫医科大学 新家理事長様
関西外大 谷本理事長様
大仏師 松本明慶先生
「大弁才天制作10年を振り返って
第二講話 菩提心論 4回目
百万枚護摩行
高野山上池院
18.5メートルの弁天さん
制作費は先生の寄付
大仏を入れるお堂
徳田虎雄さん
国の宝
飛島建設
10億じゃできない
加持力のある仏さま
   久しぶりに、10年ぶりにビデオを見せていただきまして想い出しておりました。最初、松本先生は私の百万枚護摩行を参加され、感動され、私が高野山の上池院から頂いておった弁天さんを、レプリカを作ろうとお願いしたんですね、2体ほどを。そうしたらある日、「百万枚護摩行を日本で初めて世界一の行者さんだからあれにふさわしい仏像を作りたいから二つを一つにして作ったらどうか」と言われて、「いいですよ」ということで簡単にそういう話をしたんです。
 あるときに先生が来られて「どこに入れられますか」ちゅうことだったんですね。「この本堂に、ここに入れますよ」ちゅったら「入りませんよ」と言われた。「そしたら後ろつっぱらして後ろの方がちょっと土地があるからあそこに入れたらどうですか」ちゅったら「それでも入らない」とおしゃるから「どんなの作ったのですか」ちゅったら18.5メートルでこういうのだということで、お金が一銭もないんですね、いや百万円しか持ってなかったんですね。
 どうゆうふうにしてその大仏を入れるお堂を作るかということでいろいろしたんですけど、あれだけの仏さんを入れるだけの建物を作るお金はないから「松本先生が先ほど作ってらっしゃった鉄パイプのあれを百万円で売ってくれんか」と言ったら「ああいいですよ」ちゅうことやったんですけれどもですね、そしたら徳田虎雄さんが「あれは先生のものじゃなくって、国の宝になりますよ」って「国宝になるもんだから、そうゆう簡単なもんではいかんから、がんばって作らんといかん」ちゅうことで「あなたが作ってくれ」ちゅうことで、私は百万円しかないからちゅったら「いやそうゆう訳にいかんから、とにかくあれを作らしてしまえば持っていけないから、とにかく作らせましょうよ」ってなって、「お金が無くして、作らすことを考えましょう」てなこと言うて、あれが飛島建設に作ってもらうことになって、お金は一銭も入れずに出来たんですね、あれが。
 この仏像がですね、松本先生は最初大きなのを作られるのに、木材だけを買ってくれちゅうことやったんですね。木材のお金がこれだけだということで、それを払って後から制作費が来るんだろうと思っていたら制作費は先生の寄付なんですね。
 木材だけを買って、先生が10年間あれを作られた、あれは10億じゃできないんじゃないかなちゅう感じがしますね。そうゆうなので、先生が作られたから私は、そしたらこの弁天さんをしっかり拝んで、松本先生にその分を全部お返ししていかないといけないし、沢山の人を救って頂くようにということで、毎日「行」をしているわけです。
 ああいう大仏で、毎日ほんとうに加持力をもって拝まれて、そして加持力のある仏さまで大仏というのはあの仏さんしかないと思いますね、世界中をみても。
 こころが弱っているとき、体の力が低下しているとき、私たちはとかく目の前の安楽を求めてしまいます。おいしいものを食べたいと思う気持ちからグルメに走ってしまうのもそんなときではないでしょうか。本当においしいものはよく働いてお腹がすいたときに楽しくいただく食事であると思います。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/5/24 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 4回目(61分) mp3/28.1MB

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2010/6/23 
恵 観 塾 
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
佐々木道博様
第二講話 菩提心論 5回目
生きる目的
生命はネットワークによってなりたっている
究極の教えは密教に行き着く
儒教
道教
顕教
密教のすばらしさ
仏さまの知恵
つきない泉
   生命がなぜこの世に生まれてきたのでしょうか。それぞれに生きる目的をもって生まれてきているんだというふうに私は思います。その目的は自覚しておろうとおるまいと、いつもそれぞれの人のこころの奥底にきざみこまれておるのであります。誰かのために、何かのために役に立つ、それがこの世に生まれてきた目的なんだと、そういうふうに私は思っております。なぜなら生命はネットワークによってなりたっているものであるからであります。自分一人で生きているのではありません.
 究極の教えは密教に行き着くんだけれども、そこに至るまで儒教も、道教も学ばなくてはいけないよ。また、顕教にもいろいろなほかの仏教にも触れてみなさい。そうすれば、この密教のすばらしさといったものがいっそう理解できると思うよ。そうゆうふうにお大師さまのお考えには密教に対するところの絶対の深い信頼があるのであります。
 仏さまの知恵というのは、私たちが気づかないところで働いてくださるものであります。お前のためにりっぱな行場を用意しているそこは、こんもりとした山の頂きで、こんこんと涌くつきない泉が敷地内にはあるんだ。そして前はパァッとはるか彼方まで開けた場所のようなんだよ。そうゆうふうに、私が小さい頃から母が言っておりました。私が中学生の時でございますけれども、これをまたしっかりと私に言ったんですね。また高校生になってからも、こうゆうところがお前に取ってあるみたいよ、というふうに言っておりました。母はよっぽどしっかりした映像を透視で見ておったんだろうと思います。小さいときから小学校から中学校高校のあいだ何回もそういう話をしておりましたけれども、その度の説明はちょっとも違ってなかったのであります。
 浮力を体験するために、二宮は橋の欄干から大きな番傘をさして飛び降りる実験をしたようであります。食費を削って制作費を捻出して、勤務外の時間を当て飛行機を作っている。とうとうカラス型の飛行機が完成しまして約1メートルの高さを約30メートル飛んだんだそうであります。明治24年これが人類初の動力飛行になるのであります。ライト兄弟がアメリカ東海岸で飛行機に乗って飛んだのは1903年のことになります。
 初期の飛行機は事故も多く、犠牲者も多かったのでございます。そのことを知った二宮は京都府の八幡市の自宅の土地に飛行神社を建立したのでございます。航空殉難者を祭神にして、自ら神主になって世界の空の平和を祈願したのでございます。二宮がかって研究した資料はやがて再び陸軍上層部の目にとまったのであります。その見事な研究成果は高く評価され〜(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/6/23 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 5回目(59分) mp3/27.3MB

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2010/7/21 
恵 観 塾 
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
サルキソフ・コンスタンチン先生日ロ外交史
第二講話 菩提心論 6回目
一億総中流
ワーキングプア
リーマンショック
格差社会
大乗のこころ
皇室は神道
貞明皇后
日本の医療制度は崩壊の危機
大乗心
護摩行
瞑想
即身成仏
宇宙のリズム
大日如来
仏さまと一体になる
   一億総中流などと言われた時代もございました。日本人全部が裕福ではなかったんですけれども、どこかに夢があった時代だと思います。今は貧しいけれども、いつかきっと豊かな生活が出来るようになるというふうに多くの人たちがこころの底で思いながら暮らしておったと思います。しかし、今はどうでしょうか。ワーキングプアなどという言葉がはやっておりますけれども、一生懸命働くことと、未来への夢とが結びつかない社会になってしまっているのであります。一方でアメリカのリーマンショックで大損害をこうむったとはいえ、あい変わらず労少なく資産を増やしている人たちもいらっしゃいまして、格差社会が広がっているのであります。今こそ、お大師さまが説かれた大乗のこころを広く知って欲しいなあというふうに私は願っているところであります。「衆生あって大乗のこころを起こして菩薩の行を行ず」菩提心論でお大師さまはこう呼びかけていらっしゃいます。
 そういえば、貞明皇后は非常に観音さまを大切にしていらっしゃたとも伝えられています。皇室は神道ですけれども、小さい頃から厚い信仰心を持っていらっしゃたんだろうと思います。大乗のこころをもって広く敬愛された方でありました。さてその大乗心、現代日本にこそこの大乗心が必要であると思います。格差の無い社会というのは、本来は富や地位を得たものたちが率先して、惜しみなく足りないものたちに分かち合うことで成り立っていくのであります。日本では長い間、国家がこの分かち合いを調整してきたといえるんじゃないでしょうか。日本の医療制度は世界でも珍しく完備されておるわけでもございますけれども今、崩壊の危機が叫ばれております。健康保険料を払えない親が増えて、子供たちが医者にかかれなくなってきている。そういうことで問題にもなりました。医療と教育と年金、これが国民を安心させる三つの柱であるわけでございますが、この大黒柱が揺らいできているのであります。
 深い慈悲心を持つものは、異端の教えを学び超えて、そして真実の教えに到達できるんだ、そういうふうにお大師さまは教えていらっしゃいます。現代の日本に欠けているのは、この慈悲心じゃないかなというふうに私は思っております。分かち合いのこころがどこかに消えてしまっているんじゃないかなという光景を街角で、電車とかバスなんかの公共の場所でよく見かけるんですけれども、「お願いします」とか「ありがとう」という言葉が少なくなっていると思うのは、皆さんもそうゆうことを感じられるのが多いんじゃないかなと思いますけれども、密教の行は大きく分けて「護摩行」と、「瞑想」との二つに分かれると思います。動と静とも言えるこの二つの行法は、いづれも即身成仏というお大師さまの究極の教えに行き着くものであるわけであります。私は日頃は、この護摩行をやっておりますけれども、瞑想も小さいときから教えられて育ってまいりました。瞑想というのは、宇宙と呼吸を合わせて、宇宙のこころを生きることであるというふうに瞑想を極めていらっしゃる山崎泰広という先生が言っていらっしゃいますが、私たちが生きづいているおおきなこの宇宙のリズムと、私たち自身である小さな宇宙とがぴったりと一致したときに、私たちは宇宙そのものである大日如来に包まれて、仏さまと一体になることができるのであります。(ホテルグランヴィア京都 竹取の間)

2010/7/21 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 6回目(71分) mp3/32.7MB

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2010/8/24 
恵 観 塾  
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
京大農学博士吉村文彦先生
第二講話 菩提心論 7回目  
般若心経
色即是空空即是色
こころの目標
円高
目に見えない金融の世界
経済の脱人化
煩悩即菩提
煩悩こそが菩提の種
こだわりという妄想
大隅半島
西大寺
母の言葉が実感
辛いのは最後の一日
   般若心経に色即是空空即是色という文句がございますけども、これに象徴されますように仏教は、このことを繰り返し、繰り返し説いてきたのであります。しかし、この世のなかに生きておりますと、すべてを幻だと思うことは難しい。この世を現実だと信じて、よりよい暮らしを実現させようというふうに願って、夢を現実のものにしようとして生きるのが、この現世の実際の姿であるわけであります。仏教はそうしたこころの目標を、それはすべて幻だから、願っても無駄なことだというわけではないのであります。この幻のような現実は、実は私たちを取り巻くところに沢山あるわけであります。若い人たちが受け止めておりますように、現代社会は確かに見えない世界のなかで生きていることが少なくないのかも知れません。例えば経済について考えてみたいと思いますが、数字の羅列が人々を動かしているように思います。円高というのは、通貨としての円の価値が高まるということであります。しかし、数字を見ますと低い数字ほど高いのですね。例えばドル建てで商売をしている場合に、1ドル100円の為替レートが、1ドル80円の円高になってまいりますと、1ドルで100円入ってきていたものが、1ドルで80円しか入ってこなくなるのです。だから輸出企業は、円高が進んでいきますと収益が悪化していくわけであります。ドルを基準に表記するから感覚が狂ってまいります。円だけで生活している人にとりましては、どちらでもいいことであるわけですけれども、この目に見えない金融の世界といったものが、現実に押し寄せてきて、不況の元になっているのであります。世界が金や、物の動きばかりを追ってきた結果、経済の脱人化が起きてしまったと指摘するのは経済のエキスパートである浜矩子、同志社大学教授でございます。
 煩悩即菩提、お大師さまが教えられたこの言葉は、生きる力でもある煩悩こそが菩提の種である生命の本質を説いているのであります。こだわりが集まって凝り固まってしまいますと、煩悩になってしまいます。こだわらなければ物事がスムースに流れるのに、分かっておってもこだわってしまう。そんな心理状態は誰もが経験してらっしゃるのではないでしょうか。このこだわりを離れて振り返ってみれば、どうしても必要だと思った事柄が、実は無くてもよかったことだと気づくときもあると思います。このこだわりという妄想によって迷わされているのであります。
 母は、私が生まれた大隅半島の西大寺というところに住んでおりました。来て行が終わって「どうか」といいますから「やっと峠を越したよ」というふうに私が言いましたら、「何を言うか、行はこれからじゃないか」と言って一歩も譲りませんでした。私はそれまでに崩しておった体調も戻って、そしてこのまま行けば満願できるというふうに思っておったわけです。「最後の一日を残して倒れたとしても、この行はだめになるんだ」「辛いのは最後の一日なのだ」、この母の言葉が実感できたのは、それから十日ほど経ってからのことでございました。もう体力は限界に来ておりました。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/8/24 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 7回目(58分) mp3/26.9MB

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2010/9/21 
恵 観 塾 
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
山口良治伏見工業高等学校ラグビー部総監督
「行」体験談 東勝也様
第二講話 菩提心論 8回目 
天には太陽と月と星と宇宙
生命の故郷
子孫を残す適切な形
丸い形
こころも丸い
こころはハート型
円こそが究極の生命の形
仏さまの形
阿字ステッカーに込められたパワー
旭鷲山
化粧回し
百万枚護摩行成満

私の中の仏さまと宇宙が完全に一体化
私たち自身が丸いお月さま
   天には太陽がありますし、月がありますしまた、星もあります、また宇宙があるわけであります。私たちの生命の故郷があるわけです。私たちの体は頭があって手足が伸びておって胴体がある。そういうのを思いますと不思議な形をしているのであります。この世にある生き物はみんなそれぞれが固有の形をして生きているわけであります。どれも自分たちの環境に合わせて生きやすいように、子孫を残すのに適切な形になるようにして進化してきたわけですね。また自然を見渡してみますと山や、川や、海も、森もみんなそれぞれ違う形でこの地球を作り上げておるわけであります。しかし、地球も、太陽も、月も、星もよく見てみますと丸い形をしております。宇宙だけは大きすぎて、どのような形をしているのか誰にも分からないわけでありますが、私たちのこころがどのような形をしているのか、それが誰にもわかりませんように、しかし多くの人たちは宇宙というのは丸いものだとイメージしているのではないでしょうか。また、こころも丸いと思っていらっしゃるかたはたくさんいらっしゃると思います。いやそうじゃない、こころはハート型なんだというふうに思ってらっしゃる人もいらっしゃるかもしれません。円こそが究極の生命の形であって、仏さまの形なんだと、そうゆうふうにお大師さまは私たちに教えて下さっております。
 モスクワの劇場で、白鳥の湖をいっしょに見に行ったんです。そのときに、もう十分に気をつけていらっしゃたのに財布をすられてしまわれたんですね。ほんとうに取られるようなとこやなかった、私の隣にいらっしゃってですね、後ろは戸が閉まって誰も入れないようになっている観覧席だったんですけれど、そこで財布を取られてしまった。井上さんは真っ青になりました。その財布の中には現金だけじゃなくってパスポートとか、クレジットカード、航空券も入っておりましたから、それが出てこないと帰れなくなります。で、その財布には小さなこの阿字ステッカーが貼ってあったんですね。無くなったからすぐ劇場の事務所に走って行って知らせ、また警察にも通報されたわけであります。40分ぐらいしまして財布がトイレで見つかったという連絡が入りました。なんと現金以外はそのまま財布に残されておったんですね。現金はしかたないとしましても、これだけのものがそっくり戻ることはないというふうに劇場側も、警察も非常に驚いておられたようでございます。数日後、犯人が別件で逮捕されまして、この件も白状することになったんですね。犯人が言うたのは、「あの財布にはびっくりした。トイレで財布を開けたとたんに、赤と白と青の塊がいきなりワッと眼に飛び込んできた。怖くなって夢中で現金だけを取ってそこに投げて逃げたんだ」、というふうに言ったそうです。
 阿字ステッカーに込められたパワーであるというふうに私も、社長も感動したわけでございました。以前もアメリカで行った人が、大きなバッグを盗られて、中のお金だけ盗られそのバッグは帰ってきたという経験もあります。やっぱし、あの阿字ステッカーには、何かがそういうときには出てくるんじゃないかなあと思います。私は以前、大相撲力士だった旭鷲山にこの阿字ステッカーを書いた化粧回しを贈ったことがございます。
 百万枚護摩行を成満したあの瞬間こそ、私の中の仏さまと宇宙が完全に一体化したことだったというふうに私は完得しているのであります。
 かぐや姫は私たち一人、一人のこころにある月の宮に帰っていったというわけであります。周囲にどのような雲が立ち込めていたとしても、私たち自身が丸いお月さまなんだと思えば、そうした雲さえも月の光をおごそかにしてくれるんだというわけであります。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/9/21 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 8回目(62分) mp3/28.7MB
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2010/10/20 
 
恵 観 塾 
ホテルグランヴィア京都 
第一講話 時局
訪朝報告 梅原 功様
訪朝報告 佐々木道博様
第二講話 菩提心論 10回目  
朝鮮半島
豊臣秀吉
耳塚鼻塚
北朝鮮
普賢寺
日朝平和
北東アジアの平和
世界の平和に寄与
北朝鮮問題
日朝関係問題
人々を救う神仏の力
   朝鮮半島には、日本は大きな迷惑をかけてきていると思うんですね、豊臣秀吉のころから。
 日本は昔、朝鮮の方々を殺して、そして耳をとってきたりですね、鼻をとってきたりして耳塚とか、鼻塚とかそういうのがありますよね。この人たちはものすごく日本を恨んで亡くなってらっしゃるんですね。
 この方々の恨みを消していかない限り、北朝鮮についても韓国についても、本当の日本との交流はできないんじゃないかな、ただ経済的に進んだとしても、基本的な根っこが腐っとっては、表面だけを綺麗にしても、必ずこの根から悪いものが出てくる訳ですから、私はここで朝鮮半島に行って、北朝鮮も韓国もですけれど、行く度にお詫びをその人たちに亡くなられた方々に、いろいろな日本を恨んで亡くなっていかれた方々に、本当にすいませんでした、申し訳ございませんでした、許してくださいっていう法要をしている訳です。だから、北朝鮮にはまだ行ってなかったものですから、去年の9月に石田昴先生のお導きで行きまして、そして、それを普賢寺でまず供養させて頂いて、3回目行ったんですけど、私はこの朝鮮半島には本当にしっかりとお詫びをして、そして戦後処理が済んでない北朝鮮に対して、一日も早く処理をしていただかない限りは、日朝平和というのは無いんじゃないかな。
 世界平和ということで、私はずっと世界中を周って、世界中の有名な政治家宗教家と会って、平和のことを口論して歩いてきたんですけど、考えてみれば北東アジアの平和がない限りは、世界の平和はないんだ。
 日本はこの一番近くて親しくならなくちゃいけないこの北朝鮮、朝鮮半島ですね、韓国、こことの問題をきちっとしない限り本当の平和は無いということを私は気づきまして、半生を私はこの北朝鮮問題、日朝関係問題、韓国問題ここに私は注ごうと思って、今一生懸命お祈りをして、そしてその方々に日本を恨みを持って亡くなった方々に対して、しっかりとお詫びを言うて歩いて、そして後は政治的に一日も早く決着をつけて頂いて、戦後処理をして頂ければ、本当に近くて遠い国になっているこの北朝鮮、また韓国との問題が非常にいい形で手をとって世界の平和に寄与できるんじゃないかな。
 アメリカに対する恩義を忘れてはいけないけれども、やっぱりこの北朝鮮、また韓国との友好関係は、しっかり手をとっていかなくてはいけない、というのが私の基本的な考えになっています〜勝者は力を使ってより多くの人々の役にたっていくのであります。勝負事が神仏に捧げられてきたのは、勝負は神仏が勝者を選ぶためのものだという考えがあったからであるんじゃないでしょうか。古代ギリシャのオリンピックも日本の相撲も、勝者の力をもっと人々を救う神仏の力としたのであります。それは阿字の語義に重なっていくのであります〜(ホテルグランヴィア京都 古今の間)

2010/10/20 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 10回目(63分) mp3/28.6MB
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2010/11/22  
 
恵 観 塾  
ホテルグランヴィア京都
お誕生祝杯
お誕生会での挨拶映像
願文・金日成主席観世音菩薩開眼供養での挨拶映像
第一講話 時局
第二講話 菩提心論 11回目
世の中不況で占い流行る
宿曜経
宇宙の動き
父母所生の身
金剛乗教と大日教
知恵と慈悲
 
   世の中が不況になってまいりますと何が流行るかというと、占いが流行るんだそうですね。
 元気で勢いがあるときは自らの力を信じてどんどん前に進んでいきますけれども、行く手を阻む壁に突き当たってもそういうときはへこたれないでなんとか乗り越えることができるんですけれども、社会に元気がなくなりますと小さな壁でも躊躇してしまうのであります。
 宇宙は一定の法則で動いておって、私たちもまた宇宙の動きに影響されながら生きているわけであります。
 お大師さまが宿曜経(しゅくようきょう)という占いを唐から持ち帰って伝えられたわけでございますけれども、これなんかもそのような宇宙の動きを知って行動したらいいよと思われて、これを持ってこられたと思うんですね。
 もし人が仏の知恵を得ようとして菩提を求めるこころを体得することができれば、父母から生まれてきたこの肉体そのままに速やかに偉大なる悟りを得た仏の境地を悟ることができるようになる「父母所生の身」にというふうにお大師さまは言ってらっしゃいます。
 我が身は両親から頂いたものである。この考えは儒教にもあるわけでございますけれども、私はここにご両親に対するお大師さまの深い暖かい愛情を感ずるのであります。
 日本人はほんとうに弱くなってきている。これは親を大事にするそういう気持ちが無くなってきたから、だんだん、だんだん自分の力が落ちてしまってきておるんです。これでは日本は潰れてしまうんです。
 それが慈悲心なんですね。こころの底から湧き上がる暖かい愛情を無視して物事を決め付けてしまっては、なかなか仏さまの道に入ることはできないんです。
 真言密教の両輪は、金剛乗教と大日教というお経の二つでございますけれども、この二つは知恵と慈悲とを表していると言ってもいいわけでございます。
 釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊、三尊は知恵と慈悲で守られているそれを表しているんですね。
 「行」によって絞っても絞っても吹き出てくる汗がこの世に生きる苦しみや辛さを体から運び出してくれるんだろうと思っております。
 「行」によって体の隅々まで細胞が蘇って、蘇った細胞によって元気な生命力がまた生命のネットワークによって広く発信されるのであります。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/11/22 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 11回目(59分) mp3/27.0MB
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2010/12/22 
恵 観 塾  
ホテルグランヴィア京都
第一講話 時局
佐々木道博様
第二講話「菩提心論」12回目
梅原先生
恵観先生歌 1.「あざみの歌」2.「柿の木坂の家」 3.「ノラ」 4.「おまえに」
阿字観瞑想
一道無為
観自在菩薩瞑想の教え
理趣経
泥には泥の役目がある
身口意をフル回転
仏さまの知恵
   お大師さまは『阿字の子』が『阿字のふるさと』たちいでて、またたちかえる『阿字のふるさと』、こうゆうように詠んでらっしゃいます。
 この阿字観瞑想というのがありますけれども、生命のふるさとをこの体のままに実感するというのが阿字観瞑想であります。そして、この世を閉じるときの音は「うん」となるわけであります。「あ」で生まれて「うん」で終わるわけです。
 体は旅をしているあいだの乗り物というふうに考えればいいんじゃないでしょうか。どうしてこの世に生まれてくるのか、そういうふうに考えてみますと不思議でございます。
 この世のなかはこころにとって、霊にとって体を得て、いろいろな体験をするトレーニングの場なんだろうと私は考えているところであります。
 一道無為(いちどうむい)の教えが菩提心論で説かれているところの観自在菩薩の瞑想の教えであるわけであります。 観自在菩薩、観音さまは蓮の花を手にしていらっしゃいますけれども、これこそ生きとし生けるものすべてのこころと体とは本来清らかなものであるんだという教えを表現しているわけであります。
 蓮の花は泥に、汚泥に美しく気高く咲きます。貪り、怒り、愚かさという泥の中に根を張りながら迷いや穢れの水に浮かびながら、あくまでも白く赤く清らかな姿で咲いております。その清らからを一道無為というふうに名づけているのであります。
 例え泥のように怒りや貪り、おごったりあせったりする愚かさが、自分のこころに映し出されたとしても決して惑わされてはいけないのであります。そのありがままをまずは受け入れるというところから瞑想は始まるというわけであります。
 泥には泥の役目があるんです。泥の栄養によって蓮は花を咲かせることができるわけであります。
 泥は汚いものそういうふうに思うこころがそもそも間違っているんだよというふうにお大師さまは理趣経を引用して説いていらっしゃいます。
 菩提心は、悟りのこころというのは、さまざまな人のこころの中で起こって、一心で求めて求めて行き着くところは、同じ仏さまの世界であるというわけであります。
 だから自分に与えられている行場で一生懸命、身口意(しんくい)をフル回転して勤めていけば、皆同じ仏さまの知恵が頂けるというわけであります。(ホテルグランヴィア京都 古今の間)


2010/12/22 恵観塾(京都) 第二講話 菩提心論 12回目(72分) mp3/33.1MB
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