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大日大聖不動明王
 私の寺であります最福寺の本尊も不動明王でございます。不動明王も波切不動でございます。私が鹿児島に帰りまして寺を開くときに、この波切不動こそ本尊に相応しいというふうに思いました。今、現代の荒波を切り開いていただくのは、このお不動さんでなくてはいけない、お大師さまが帰られたときに荒波を切り開かれたように、鎮められたように今、日本のこの世相を鎮めていただくには波切不動しかないということを思って、この波切不動を請来したわけでございます。  お不動さんの尊像はどの形も右の手に剣を持って左手に羂索(けんじゃく)を持っていらっしゃいます。右の手に持っている利剣(りけん)は、お不動さんの知恵と力のシンボルであるわけでございます。利剣は特に倶利伽羅剣(くりからけん)というふうに言われたりするように、倶利伽羅竜王が巻きついているものも出ております。また、この利剣には三鈷の形をした柄が付けられております。三は密教では大変重要な数字になっているのであります。
■2008/10/23 池口会(京都) 第二講話「祈りのこころ」 10回目 仏像に祈る
 真言密教の行者は、不動明王に祈ることが多いのでありますが、私の家の御本尊も不動明王でございます。お不動さまは背中に火炎を背負っていらっしゃいます、というよりも火炎の中にあって、岩の上に立ったり座ったりしていらっしゃいます。お不動さまは地獄へ落ちる悪人を、その一歩手前で救う最後の頼みの綱でもあるわけであります。そのお姿といったら非常に怒りの形相でございますし、剣と綱を持っていらっしゃいますから、なかなか近寄り難い仏さまに見えます。しかし、このお不動さんほど慈悲にあふれた仏さまはいらっしゃらない。この怒りの表情の奥には、道に迷った人々を必ず救うぞという慈悲のこころがいっぱいつまっているのであります。
■2007/5/26 第90回池口恵観勉強会 第二講話「祈りのこころ」六大 5回 火
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