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刀岳の禅
  Togaku no zen


 崖っぷちの心境というのは行の基本でございます。そのせっぱつまった心境を、行者は行のなかで経験していくのであります。私の家には刀岳の禅(とうがくのぜん)という行がございます。私が始めてこの行をしましたのは4歳のときでございました。高い、高い行場の山に行きまして、険しい山の上に行きます。修験道の行場でございますけれども、小さいころ父親に背おわれて登っていったわけでございます。狭い崖の、狭い岩場で座禅を組むわけでございます。背後も切り立った岩でございます。目の前に刀を立てて真言を唱え続けるという行でございます。ここに断崖絶壁がありますと、ここに座ってこの前に真剣を立てて、自分の方に倒れてくるような立て方してあるんですね。のけぞれば崖から落ちて死んでしまいますし、眠りがきて前にくれば、刀で顔を切るというようなことでございますので、真剣に拝まないとこの刀がお前の前に来て、お前の顔は切れるんだぞと言われるんですね。

■2009/3/25 第110回池口恵観勉強会 第二講話「即身成仏義」 2回目

 言葉どうりの刀岳の禅(とうがくのぜん)という行が家にはございます。私が始めてこの行をさせられたのは4歳のときでございました。深山幽谷に行って険しい山のなかで修験道の行場に行くわけでございまが、父親に連れられて、険しいところを父親に背おわれて、そして私は崖の山の切り立った岩の上に登りつめました。狭い、狭い岩の崖の上に、狭い岩場で座禅を組むわけでございます。そして背中には切り立った崖がございます。背後も切り立った岩でございます。目の前に刀を立てて真言を唱え続けるという行でございます。ここに断崖絶壁がありますと、ここに座ってこの前に真剣を立てて、自分の方に倒れてくるような立て方してあるんですね。のけぞれば崖から落ちて死んでしまいますし、眠りがきて前にくれば刀で顔を切るというようなことでございますので、真剣に拝まないとこの刀がお前の前に来て、お前の顔は切れるんだぞと言われるんですね。目の前には真剣が立てられる訳です。ちょっとのけ反れば後ろの落ちてしまう。眠りこけて前に行けば真剣で顔を切ってしまう。子供ながら一生懸命真言を繰るわけですね。真剣に祈って、集中力を作る行でございます。そういう行をさせられたんですけれども、不思議に怖いということは思わなかったんですね。ただ、ただ行を全うしたい。そればかりを思って真言を一生懸命唱えた覚えがございます。
■2009/3/23 池口会(京都) 第二講話 即身成仏義 2回目
 
 


池口豪泉僧正 5才 Rev./Ph.D Gosen T. Ikeguchi  
池口恵観大僧正 Bishop Ekan Ikeguchi


1969
    
   
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