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施  無  畏
浅草浅草寺観音堂
 「子連れ狼」を書かれた作家の小池一夫先生に、「究極の救いというのは何ですか」、というふうに私が聞かれたことがございました。私は、浅草の観音さんのところに額が架かっている、施無畏(せむい)と書かれていますけど、あれでしょうねと。無畏施(むいせ)だとかと答えたことがございます。で、小池先生はすぐ、あそこに額を見に行かれたということを聞いたんですけど、人がこころの底で心底欲しいのは何か。安心なんですね。
 仏さまを信じるというのは安心したい、恐怖や不安から逃れたいという気持ちであります。これを無くすことが御仏の救済である。そのこころは慈悲、楽を与えて苦を取り除くことに尽きるのであります。
 楽を与えるのが先であって、苦を抜くのは後にあるというところに御仏の知恵があるというふうに私は思っております。楽になれば心身の緊張が解けます。苦は楽に抜けるようになるのであります。緊張を解くということは、大きくなることであります。縮こまって考えない。狭く考えない。こころを大きく持って、大き動くということが、苦を抜く第一歩であって、希望と幸せの鍵でもあるわけであります。
2012/8/23 第147回恵観塾 第二講話「十住心論」 7回目(59分) mp3/27.3MB

江の島大師護摩行

江の島大師回向堂 2009.05.30

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